La vie c'est comme un petit bateau

海外(フランス)での生活、育児について綴るブログ

移住から半年

 

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南仏に移住して、今日で半年になりました。

「まだ半年しか経っていなかったのか」…そんな思いです。
それは、その間、様々なことがあり、色濃い時間であったこともありますが、2年前までの3年間、この地で過ごした経験、感覚が今と繫がって、また南仏生活をリスタートしたからでもあります。

ただ、明らかに違うのは、前回は駐在員ファミリーという立場、今回は、夫は現地採用のフランスの会社のサラリーマン、つまり、私たちは【移民】という立場、ということです。「フランスへ【移住】」という響きは格好良く聞こえても、「フランスの【移民】」と言うと、なんとなく「大丈夫なの?」といった印象になりますよね?(笑)

今住んでいるニースは、前回住まいを構えたアンティーブより移民が多く、それ故、「また来たな、【移民】!」と言うような冷た〜い目を向けられたことが何度も。。。「フランス人、優しい!大好きっ!」の思いで戻ってきた私としては、なかなかショッキングでした。先日のフランスの大統領選挙でも、移民問題は大きな争点の一つで、世論調査を見ると、この地域は移民規制、フランス人優先を掲げて躍進したルペン氏支持層が多く、その数字からもそれなりのショックを受けたものです。でも来て早々に、大統領選挙によって私たち【移民】はフランス国民にどう思われているのかということをはっきり知れたことや、ニースで冷たい目を向けられたあんなこと、こんなことは、自分たちの立場をしっかり自覚して生きていくためには良かったな〜と思っています。

なんだかとても生きにくい環境にいるような書き方をしてしまいましたが…子どもたちは綺麗な青空の下、綺麗な海の前で、今日も元気で笑顔です。母親である私は、弱音を吐いたりすることもありますが、子どもたちを見ると「進んだ道は間違ってはいない!」と思わせてくれます。

そんなことを感じて迎えた〈半年記念日〉でした。