先日,妻が子供たちをフランスの児童館に連れて行ってくれました.私も過去に一度行ったことがあるのですが,そこがなんともアーティスティック!「これがフランスなのか・・・」とびっくりしました.
下の写真の壁をご覧ください.これはその児童館のアトリエです(アトリエがある時点でびっくり).そして,壁の絵は子供たちが描いた作品です.なんか芸術作品って感じですよね.
フランスでは子供のころから芸術性・創造力が鍛えられている
写真の児童館の壁の絵は子供たちが描いたものだそうです.どうやって描いたかというと,アトリエにたくさんの色の絵の具を用意して,子供たちが手に付けてペタペタ壁を塗っていって作成したものなんだそうです.しかもまだ完成ではなく,また色を付け足したりして,重ねてどんどん描いていくんだそうですよ.決められた大きさの画用紙に描くのではなく,また,決められた図形の中を塗る(塗り絵)のでもない,自由なキャンバスに自由に描いていく,こうやって芸術性・創造力が鍛えられていくんですね.
別に日本のやり方を否定しているわけではありませんよ.フランス人と生活してみて,(私の感覚では)繊細さや正確さは間違いなく日本人が上です.これもすばらしい能力.どちらがいいかはわかりませんが,間違いなく言えることは,子供のときの教育はその人の感性を形成するということ.よく言われていることかも知れませんが,こうやって異国の,違う感性を持つ人たちが学んできた場所に行って,初めてちゃんと理解することができました.
フランスでは芸術との距離が近い
フランスでは芸術に触れることが日本よりも容易だと思います.(地震や自然災害が少ないからだと思いますが)昔の建物がたくさん残っていたり,美術館がたくさんあります.私は以前,パリのルーブル美術館へ訪れたとき,社会科見学に来ている小学生の集団を見ました.世界のルーブル美術館で社会科見学って・・・僕らが教科書でしか見たことなかったモナリザを子供のころから,学校の授業で,本物を見ているわけですからね。。言い訳になっちゃいますが,芸術性では勝てませんよね・・・笑
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フランスで息子たちが芸術に触れたときの記録
まとめ
フランスの幼稚園や学校を見ていると,「個性を伸ばす教育」ってこういうことなのかもしれない,と思うことが多いです.もちろん,個性を伸ばす方法はいろいろなアプローチがあると思うので,フランスで僕が見たのはその中の一つに過ぎませんが,自分が子供のころ受けた教育との違いの大きさにびっくりしています.どちらがいいという答えは永遠に出ないと思いますが,教育の見直しが騒がれている今だからこそ,いろいろな国のやり方を見て,自分なりに良い方法を考えてみてはいかがでしょうか.