先日,政治家として復活することを公表したサルコジ前大統領.復帰するや否や,また過激な発言.それは現在特に問題になっている移民や宗教に関するもので,テロが連続して起こっているフランスにとって,これから正に直面していくであろう問題に対する直球の発言です.
郷に入れば郷に従え
サルコジ元大統領は移民に対して以下のように要求しています
フランス人になりたければ、フランス語を話し、フランス人らしく生きろ。機能しない統合ではなく、同化が必要だ
フランス人になれば、『この国を愛している』と言わねばならない
最近,テロが続いているフランス,そしてそれらが宗教絡みだということもあり,国全体,世界全体が移民や宗教に対して問題意識を持っていると思います.
実際に,今回私は「移民」としてフランスに来て,フランスの会社で働いていますが,ビザや家族呼び寄せの手続き・審査が厳しくなっており,非常に手を焼いています.
サルコジ氏は「フランスのアイデンティティー」をキャッチフレーズとしており,移民を受け入れてもフランスのアイデンティティーを守って,ひいては(宗教絡みのテロなどが起きないような)安全を確保しようというのもわかるのですが,それにしても発言が過激に感じますよね・・・
こんな発言もありますが,ちゃんとアクションも起こしている
上の発言は少々過激な気もしますが,サルコジ氏は大統領時代,移民に対して最大200時間のフランス語レッスンを無料で受けられるような制度を作りました.これは自分のような,語学ができない状況でフランスにやってきた移民にとって本当に助かるものです.まぁつまり,彼の考え方は,「フランス人らしく生きられる,フランスをリスペクトする移民は歓迎」なのでしょう.
まとめ
サルコジ氏は来年の大統領選に出馬表明しているので,これからもこういった答弁があるはずですから,ウォッチしていこうと思います.