フランスの元旦はパン屋さんが少し開いている程度で,ほとんどのレストランやお店が閉まっています(お店が普通に開いているのは日本だけ?).でも電車は動いているので,ニース発の登山電車・プロヴァンス鉄道に乗って観光してきました.
行く先はEntrevaux
この街(Entrevaux)は,以前,フランス人の友人に連れて行ってもらって,僕だけは行ったことがありました.ここは昔の建物が残る城塞都市で,中世ヨーロッパの雰囲気が味わえるし,そこまでの移動で使う電車も山道を行くので景色が綺麗だったので,家族が合流したら是非行きたいと思っていたところでした.
プロヴァンス鉄道(Chemin de fer de Provence)
前述したとおり,登山電車です.海の近くのニースから内陸に向かってDigne(ディーニュ)という街まで走ります.山の中を走るので景色がとても綺麗だし,たくさんトンネルがあって,アトラクションみたいで楽しい電車です.
前回訪れたときはまだ冬になっていなかったので,途中,汽車に乗ることができましたが,今回は冬なので下の写真のような電車で目的地まで行きました.(汽車はシーズンを選んで走っているんだと思います)
電車大好きの息子達.いつもの電車やトラムとはちょっと違う形・色なのでかなり興奮していました.それにしてもニースは電車やバスでいろいろなところへ行けるのでとても便利ですね.
山はほんのり雪化粧
ニースはとても暖かくて,12月・1月でも日中15度以上になります.でも少し離れると山の中へ入ります.すると気温が一気に下がり,日陰には霜がおりていたりします.雪も多少降ったのでしょうか?一部白い世界になっていました.
電車に乗って1時間もしないうちに景色が一気に変わりました.さっきまで青い海が見えていたのに.スノーボードをもったお客さんもいたので,この電車でゲレンデに行けるのでしょうか?
雪をあまり見たことのない長男はここでも興奮.かなり印象に残ったようで,この日帰ってから電車のおもちゃで遊んだときは雪の中を電車が走るという想定で楽しんでいました.
中世の雰囲気が残る街の中
南フランスは特に鷲の巣村や城塞都市など山の中に作られた街が多いです.それらは数百年前に建てられていて(例えばこのEntrevauxの教会は17世紀に建てられたと書いてありました),今もまだ健在です.
それだけ古いので,当時の戦争で使った武器(大砲)や敵の侵入を防ぐための造りなどがあちこちにあって,歴史に疎い僕でも(少しだけ)興味を持ちます.
Entrevauxの入り口.写真だと長男に被ってしまいましたが,入り口には橋が架かっていました.そして大きな門もありました.入り口はこれ一つだけ.他は堀になっていて,街に近づけないようになっています.これは日本の城と一緒ですね.
街の中にはレストランやお土産屋さんが少しだけありました.この日は1月1日の祝日だったのですべて閉まっていましたが.
建物はだいぶくたびれてる感じです.長男も最初は不気味がっていましたが,慣れたら探検に出かけるかのようにテンションが上がっていました.それにしても道が細い.
Entrevauxには山のてっぺんに城跡があります.歩いてそこまで行けるのですが,結構長い道のりなので,この日は諦めました.写真はその城跡へ続く道です.結構急な上り坂です.
途中まで登って,壁にあいている穴から街を見下ろしました.見下ろした景色が下の写真.ちなみにこの穴は敵が侵入してきたときにここから鉄砲?弓?を撃つための穴です.
上から見下ろした景色がこちら.小さな街なので,少し登れば全てが見下ろせます.今回は登りませんでしたが,もっと高いところから見下ろすともっと綺麗です.以下のリンクに山のてっぺんにある城跡から撮影した写真があるので,時間のある方は是非ご覧ください.
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街の中には教会がありました
ヨーロッパの街には必ずと言ってよいほど教会がありますね.Entrevauxも街の中心に教会がありました.僕らが行った日時はミサはやっていませんでしたが,教会の中には入ることができました.
長男が鐘の音を聞きたいと言ったので,教会横で休憩.
教会の中の写真.クリスマスツリーが飾ってありました.誰もいなくて静かな空間でした.建築や美術に詳しい人ならすごく楽しめると思うのですが,いかんせん僕にはそんな知識がないため,「綺麗な教会だ・・・」としか感想は言えません(笑)
これはサントン人形ってやつですか?僕はあまり詳しくありませんが,キリストが誕生した場面でしょうか.
まとめ
大好きな電車に乗れて,古い街並みを探検できて,きっと子供達は満足だったはず.僕も写真がたくさんとれて満足でした.妻はお弁当の用意などとても大変そうでしたが。。ちなみに次男があまり写真に写っていないのは,外にいる間,ずっと僕の背中にいたからです.