ITが身近になってますます注目が集まっているプログラミングは,現在,子供の習い事ランキングでも上位に入っているようですね.私もプログラミング技術を使って仕事をしているのですが,そこで出会う高いスキルを持ったプログラマーは確かに小さいころからプログラミングをしている人が多いです.
ネットでも子供のプログラミング教室に関する記事を多く目にしますが,その中で少し気になったのがイモムシ型ロボット・コードAピラー(Code-A-Pillar),これはプログラミング教育に良いのか?クリスマスプレゼントとしてアリなのか?
プログラミング思考を鍛えるイモムシ型ロボット・Code-A-Pillar
プログラミングではそれぞれ別の機能を持った部品を組み合わせて,別の機能を実現するという場面がよくあります.このCode-A-Pillarにはその訓練に向いていると思います.
Code-A-Pillarはたくさんの部品(ピース)が組み合わさってイモムシの形を成しているのですが,それぞれのピースに「直進」や「右折」などの行動パターンが割り振られており,それらが繋げられた順番にその行動をとっていくというものです.
私の説明はわかりにくいので,下の動画をご覧ください.
プログラミング思考を育むイモムシロボ「Code-A-Pillar」
確かにプログラミング思考は鍛えられる・・・しかし
確かにプログラミングに必要な思考は鍛えられると思います.機能を組み合わせることを体験できるわけですから.でも,これって子供にとっておもしろいのでしょうか?
実際に自分がこれを使って子供と遊ぶこと想像すると,たとえば我々親がスタート・ゴールのあるコースを設置します.そして子供達はイモムシの部品を組み合わせてゴールに辿りつけるように試行錯誤する・・・なんだか問題設定からロボットから全てプログラミングを知っている人によって作られたものという印象しか受けません.プログラミングを既に知っている人からすると,なんとなく「教育に良さそう」という印象を持つかもしれませんが,当の本人(子供達)は何をしているかわからないまま終わってしまいそう・・・かなり上手に教えないと,子供達にとって意味のあるものにならない気がするのは私だけでしょうか.
さらに私が気になることは,子供達の意図が全く入っていないこと.私の長男は3歳半ですが,ただまっすぐ進んだり,ちょっと曲がったりすること自体にはもはや面白さは感じなくなっているように見えます.複雑な動きを自分でデザインしたり,予期せぬ行動をしたり,もっと高度なものを欲している気がします.このイモムシ型ロボット,すごくさめた目で見ると,ただ決められた距離を前進したり右左折するおもちゃでしかないという印象です.動きの量を微調整したり,何かを運んだり,変形したりすることはできません.自分の息子にあげたとして,興味を持つかはかなり疑問に思ってしまいます.
でもプログラミング教室で使われているということは,それなりの効果がある?
ここまで一人で勝手に考えたことを書いてきましたが,プログラミング教室で使われているという実績は本当ですから,やはり効果はあるはずなんですよね.どうやって使えば効果が出るんだろう・・・ためしに一度,子供のプログラミング教室を見てみたいですよね.どこか親子で体験できるところないかなぁ(後日,時間があったらこれについて調べて,記事にしたいと思います.)
私の結論・・・レゴのほうがいいや
この商品を見たときはちょっと興味を持ちましたが,少し考えて,「買わなくてもいいや」という結論に達しました.自分の子供を見る限り,ローテクでも自由度の高いレゴのほうがよっぽどプログラミング教育に良いと思ったからです.それに自由度が低いおもちゃは飽きやすいですしね.と,いうことで,クリスマスプレゼント,何にしようかな・・・悩む
レゴ (LEGO) クラシック 黄色のアイデアボックス<スペシャル> 10698
- 出版社/メーカー: レゴ (LEGO)
- 発売日: 2015/01/16
- メディア: おもちゃ&ホビー
- この商品を含むブログを見る
※これはネガティブキャンペーンではありません.私個人の意見ですので,あくまでも一意見として読んでいただけるとありがたいです.