先日の記事でロックダウン中のフランスで行なっているオンライン教育における、アートの課題を紹介しました。本記事はその続編です。前回は有名な芸術家のタッチを真似して絵を書きましょうという課題でしたが、今回はショートムービーを見て、どれがよかったか投票しましょうというものでした。
無料で観覧できるので、是非お子さんと一緒に見てみてください。以下、ムービーのリンクを掲載します。
フランスの学校のアートの授業
先日、本ブログにて、フランスの小学校で出されたアートの課題を紹介させてもらいました。資料としては担任の先生の手作りで、なんてことはないのですが、課題としてはアーティストの技法を真似してみようというもの。例えばゴッホやムンク、マティスなど絵を紹介し、その人のタッチや技法を使って実際にそれっぽく書いてみましょうというもの。子供ならではの発想に、その技法が組み合わさってなかなか見ていて楽しいものができていました。
日本に比べて、ヨーロッパはアートとの距離が近いです。例えば私が住む村から、以前ピカソが住んでいてアトリエが残っている村までは車ですぐにアクセスできますし、近隣だけで美術館がいくつもあります、しかもマティスやシャガールなど有名アーティストの作品も豊富。それもあって、アートの授業の理解度も違うのでしょうか、みんな興味を持って授業を受けているように感じます。日本生まれ、日本育ちの私にとって、フランスの現地校で授業を受けている息子たちは本当に羨ましいです。
とは言え、真似できるものもたくさん
たしかにヨーロッパは美術館がたくさんあるし、アートを学ぶには環境が良いですが、例えば日本にいてもできることってたくさんありますよね。例えば上に紹介したアーティストを真似して絵を書く課題はヨーロッパにいなくてもできます。なので、ブログでこういった情報を発信して、興味を持ってくれた人が自分のお子さんやお子さんが通う学校に活かしてくれたら幸いです。
本記事で紹介するのもその類のものです、ネットさえあれば十分。
ショートムービーを見せる授業
息子の話を聞くと、ショートムービーを見る授業が結構頻繁にあるみたいです(息子が通う学校だけかもしれませんが)。そして今回、ロックダウン中のなので、家で行う課題としてショートムービー集が送られてきて、それらを見て一番おもしろかったものを投票してという課題が出されました。ショートムービーはネットにアップされているので誰にでも観覧できるということで、シェアさせてもらいます。
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台詞なしのショートムービー
さっそく、ショートムービーのリンクを載せます。一つのページに4つのムービーがあり、それらを見て投票するというものです。
[ショートムービーのリンク1]
https://festival2020.films-pour-enfants.com/films-pour-enfants-festival-2020-cycle2.html
上の4つの他に、もう4つ学校から送られてきました。
[ショートムービーのリンク2]
https://festival2020.films-pour-enfants.com/films-pour-enfants-festival-2020-cycle1.html
いずれも台詞なしのフィルムで、受け手によって解釈が違うタイプのムービーですよね。私の印象としては、息子の年齢(7歳)にしてはちょっと難しいのでは?というものでした。案の定、「これってどういう意味?」と質問してきましたが、最終的には本人なりに理解して投票していました。
それから、もう一つ思ったのが、日本の作品の多さ。これは学校が選んだものではないので、このサイトを作成した人のセンスなのかもしれませんが、日本のムービーが多くてびっくり!
まとめ
私は芸術に疎いので、あえて解釈の難しい、解釈の別れる作品を見せているのかなど、先生の意図はわかりませんが、これまでのフランスの暮らしをみていると、子供に対してかわいいキャラクターやいかにも幼児教育という教材は日本に比べて少ないように感じます。本記事で紹介したショートムービーもその一つ。はてさて、我が子はどんな感性を持って育つのか、楽しみに見守っていこうと思います。