La vie c'est comme un petit bateau

海外(フランス)での生活、育児について綴るブログ

フランスの教育は運頼み?担任によって教育の質が全然違う

 

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前回の記事で、ロックダウン中のフランスのオンライン教育、特にアート(芸術)の課題について紹介しました。それとほぼ同じ内容を妻がFacebookでシェアしたところ、面白いことに気が付いたを得たので、本記事ではそれを紹介します。

端的に言うと、面白かったのは「(フランスでは)担任の先生のモチベーションによって受けられる教育の質がかなり異なる」という点です。これに関して、うちの子供の担任が幸いにも良い先生だったから面白いと感じただけで、逆だったら怒っていたかもしれませんが(笑)。

以下、この点に関して深掘りしていこうと思います。

ロックダウン下でのオンライン学習

フランスでは今年の3月中旬からロックダウンに入り、学校は必然的にオンライン教育に移行しました。オンライン教育といっても四六時中zoomでインタラクティブに授業を行うというものでなく、基本はメールで毎日課題が送られてきて、その日の終わりには正解が送られてくるといった、無理なく、全員が行えるような方法で進められてきました(家での負担は増えましたが)。凝ったものではありませんが、ロックダウン開始の翌週から始めてくれたので、特に大きな遅れなく学習は進んでいる印象です。

以下の記事ではフランスの、ロックダウン中の教育について紹介しているので、興味のある方は是非ご覧ください。

petit-bateau.instafr.com

フランスの授業の質は先生次第

上に、「課題が毎日送られてきて、その日の終わりには送られてくる」と書きましたが、私はその状況が「普通」だと勘違いしていました。しかし、どうやらそうではなさそうです。

冒頭にも書きましたが、課題をはじめ、毎日先生から連絡が来ることを妻がFacebookでシェアしたところ、同じ地域に住む他の方から「いい先生で羨ましい!」とか「うちの子の担任とは全然違う」などのリアクションをもらい、極め付けは「うちの学校は2ヶ月で2回しかメールが来なかった」とメッセージを送ってくれた知人もいました。びっくりです。うちの子供は運良く、よても良い担任に当たったようです。

ちなみに、長男の担任の先生が手作りしてくれたアート(芸術)の課題がこちら。子供は楽しく取り組んでいました。

petit-bateau.instafr.com

授業の質が先生次第であることは日本もどこの国でも一緒でしょう。しかし、フランスの現地校に通う息子たちやその友達を見ていると、同じ学年でも、もっと言えば同じ学校でも、担任の先生によってやることがまるで違うようです。

例えば、小学校で1〜2週間のスキー教室に行く話を良く聞くのですが、詳細を聞いて見ると、先生によってそれが数日間だけだったり、教室自体を開かない先生もいたようです。同じ学校でさえ、この状況です。この差を許容する学校側も、自分のやりたいようにやる先生側もなかなかのものだと、日本の均一教育を受けてきた私からすると感じてしまいます。

これがフランスと割り切るしかない?

まぁ、これは今に始まったことではないようで、もうみんな理解しているように感じます。このような状況ですので、学校によって差が大きいので、日本のようなお受験のないフランスでも、子供を幼稚園・小学校に入れる際には「どの学校に入れるか」ということで親同士は良く話しています。

 

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教育カリキュラムも学校によって違う

フランスは公立の学校間でさえ、教育カリキュラムが大きく違うように思います。それが一番現れているのが語学。私の子供が通う学校はイタリア語のセクションがあります。それは、私たちが住んでいるところはイタリアとの国境に近いことから、イタリア人が多いことが理由なのだと思います。しかし、学校にイタリア語セクションがあるところはさすがに少ないのが現状です。ですので、イタリア人がいる家族(例えば仏伊カップル)は子供が学校に入るタイミングで、イタリア語セクションのある学校近くに引っ越すこともあります。幼児教育、特に幼いころから外国語を学ぶことの重要性は日本同様、フランスでも良く議論されている点なので、この状況は理解できますが、学校によってこんなに、カリキュラムまで違うのかという点はフランスに住んでみてびっくりしました。

日本の公立の学校は統一カリキュラムだし、進行も横並びですよね。でもフランスは公立の学校でさえ、上に書いたような違いがあります。私はまだ息子の通う幼稚園と小学校しか見れていないので断言はできませんが、年齢を重ねるにつれて、どこの学校に通うか、そしてどの担任にあたるかで大きな差がでそうです。とはいえ、フランス版センター試験バカロレア(高校最後の年に受ける全国統一テスト)もあるということは、ある程度の共通性は持たせなければ成り立たないだろうし・・まぁもう少し観察してみようと思います。

まとめ

つらつらと、フランスへ来てわかったこと、感じたことを書いてみました。ほんと、フランスは学校や先生によって教育の質が大きくことなり、子供を持つ身としては若干不安も感じますが、日本と違って面白いと感じる客観視している自分もいます。あまり一喜一憂せずに、違いを楽しむスタンスで気長に過ごすのが一番なのでしょうか ← これぞフランススタイル

(まとまりのない文章でごめんなさい)