３月１７日よりロックダウンに入ったフランス。当然学校も閉鎖になり、子供達の教育はどうなるのか心配してしていた矢先、翌週にはこの写真のアプリを通じて毎日宿題や先生からの連絡が送られて来るようになりました。
正直このアプリは使いずらいけど、素早く対応してくれて助かっています。
事務連絡用のアプリがオンライン教育アプリに早変わり
正確に言うと、オンラインではないかもしれませんが（リアルタイムのインタラクションは無いため）、このアプリを通じて毎日先生から宿題が送られてきます。そして当然、その日の終わりには解答が送られてきて家でも勉強できるようになっています。
おそらく、学校や地域によってアプリは違うと思うのですが、我々の住んでいる地域の学校では本記事1枚目に掲載されたアプリを利用しています。これは市から送られてくるログインパスワードによって使うことができるアプリで、元々は先生から親への事務連絡等を行うものでした。ですからロックダウンの前から使用していたものです。ですが今回のロックダウンを受けて、現在使用しているこのアプリを自粛期間中の教育に使えるんじゃない？ってことになったのだと予想します。
上にも書きましたが、このアプリ、正直使いづらいのですが、今まで使っていたこともあり、今の所大きな問題はありません。フランスに移住してきて思ったことの一つが、こういった「不十分」な、「未完成」のシステムでもとりあえずローンチして、サービスがスタートしてから改良されていく、そしてユーザも使いながらコツを覚えていくことが、日本にいた時よりも多い気がします。ですから、度々問題は発生しますが、使い始めは早いので、ロックダウン後の翌週にはこのようなことができるようになったのだと思います。
様々な教材が送られてくる
算数や国語（フランス語）のドリルはもちろん、写真のような子供向け新聞記事なんかも送られてきます。ウェブ上のゲーム形式の勉強サービスなんかも学校が購読してくれています。うちの子供はまだゲーム解禁になっていないため、ここぞとばかりに勉強と言う名のゲームを楽しんでいます。
読み聞かせ用の絵本も送られてくる
幼稚園生の次男には絵本も送られてきます。pdf形式で結構読ませづらいこともありますが、たまに音声付き、ページめくりボタン付き形式のもの送られてきて、その時はとても便利です、特にフランス語に不自由のある私にとっては（私）。むしろ自分の勉強にもなってしまいます。
問題の解答も送られてくる
上にも書きましたが、その日の終わりには回答も送られてきます。写真は普段学校で使っているテキストに先生が解答をつけてスキャンしたものです。正解が一つに決まらないような問題の時には先生に解答を送って、先生が直接見てくれることもあります。最初はこのやり取りが難しかったですが、流石に慣れてきた様子。
テレビでの授業も毎日放送されている
これもロックダウンから２週間後くらいでしょうか、フランス公共放送（フランス政府が１００％株式を所持しているテレビ局）がテレビ授業を開始しました。これは１局だけで放送しているので、朝９〜１０時は小学校１、２年生、１０〜１１時は・・・といった感じで時間で区切ってそれぞれの学年に対応しています。テレビだと１００％受け身の授業になってしまいますが、でも嬉しいサービスです。
親が大変・・
素早く、色々な対策をしてくれていますが、でもまぁ、親は大変ですよね。現状、結局勉強を見てあげるのは親になるので。我が家は妻が付きっ切りで見てくれて、私は自宅でいつもと変わらず仕事ができています（妻に感謝ですね）。ただ、フランスの多くの家庭は共働き。リモートワークになったとは言え、子供を見ながら働くのは大変です。私もテレビ会議中、子供がレゴで作ったものを見せにきたり、おしっこ漏らしちゃった・・と言いにきたり（笑）、、、コロナ騒動がおさまってから笑い話になれば良いのですが。。
まとめ
自宅学習ではやはりドリルなどが中心になってしまい、みんなで工作したり、ディスカッションしたりといった授業は難しいですが、それでも先生がたが毎日課題やメッセージをくれるので、子供達は今の所頑張って勉強しています。とはいえ、これがあと数ヶ月、数年続くことになると・・・早くコロナがおさまってくれることをただただ願うばかりです。
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