フランスには日本とは少し違った福利厚生があります。その一つが「子供のクリスマスプレゼント用の金券」です。私は2人の息子がいるのですが、一人につき30ユーロが会社から支給されました。つまり合計60ユーロが支給されました。
子供を持つ親には助かる福利厚生「cheque cadeau」
表題のとおり、親にはほんとうに助かる福利厚生ですよね。うちの子はそのとき3歳と1歳だったので、この金額でも本人達が満足できるプレゼントを買うことができました。
それにしても子供の数に応じた金額をくれるというのは少子化対策も兼ねているのでしょうか。この福利厚生のほかにも、フランスは子供の数が増えるにしたがって税金が下がったり、手当てが出たり、(噂通り)日本に比べてそのあたりが手厚いように感じます。
金券(チケット)での支給
60ユーロは下の写真のようなチケットでもらいました。一枚5ユーロのチケットが6枚で一束になっています。それを子供の人数分もらうことができます。このチケットは全てのお店で使えるわけではないのですが、大手のおもちゃ屋さんでは基本的に使えます(使えるお店には入り口に、写真右上にもあるような「Ticket Kadeos」のマークが貼ってあります)。
ちなみにこのチケットをもらったのはクリスマス前ですが、1年間有効なので、クリスマスとは別のタイミングでも使うことができます。
このチケットシステム、実は子供のプレゼント用だけでなく、レストラン用もあります。その名も「チケ・レスト(Ticket Restaurant)」。このチケ・レストはレストランやスーパーの食品に使えて、金額の約半分を会社が負担してくれるシステムです。例えば私の場合、90ユーロ程度払うと約200ユーロのチケットを受け取ることができます。これが毎月もらえるので、薄給の私にはとても助かります。てかフランスの外食は高いですからね、こういうのがないと外で食事はできません。
まとめ
フランスには日本にはない福利厚生があって、おもしろいですね。子供のプレゼント用の金券を福利厚生でもらえるというのは日本には無い感覚です。こういうチケットがいくつかあって、「ラッキー」なんて喜んでいましたが、冷静に考えると、日本よりも多くの税金を払っているため、トントン、もしくはマイナスか・・・と一気に気持ちが覚めました。フランスの給料は安い!だからこういう制度を活用しないとなかなか買い物や食事、旅行なんかはできません。幸か不幸か、そんなフランスの経済事情を身をもって体験しています。